宇宙

2024.09.29 12:00

紫金山・アトラス彗星を撮影しよう カメラ設定のヒント、スマホで挑戦する方法も

米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士マシュー・ドミニクが、国際宇宙ステーション(ISS)から高感度カメラで長時間露光撮影した紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。(NASA/Matthew Dominick)

紫金山・アトラス彗星撮影のカメラ設定

試行錯誤こそ、マニュアルで天体写真を撮影する醍醐味といえる。大まかな指針としては、ズーム倍率が高いほど、ISO感度を高くし、露出時間を短くする。また、夕暮れ時と夜間では設定が異なること、光量が変化すれば露出も急激に変わることにも注意が必要となる。
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紫金山・アトラス彗星を撮影するにあたっての出発点となる設定をいくつか紹介しよう。

・18-55mmの広角レンズを使用し、焦点距離を調整しつつ、露光時間10~20秒とISO1600で撮影する
・75mmのズームレンズを使用し、ISO800~3200で露光時間は6秒程度で撮影する
・300mmのズームレンズを使用し、ISO1600で3.2秒の短時間露光で撮影する

どの設定を使うにしても、構図を考えることが肝心だ。建物や木など、空に尾を引く彗星を引き立てる面白い被写体を風景の中に探そう。創造性を発揮しよう。

スマホで紫金山・アトラス彗星を撮影するには

これは簡単ではないし、おそらく目新しい写真以上のものは撮影できないだろうが、フラッグシップモデルのスマートフォンに搭載されたカメラはどんどん性能が向上しているので、試してみる価値はある。
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三脚とマニュアルモードを使用して、ISOとシャッタースピードを調整し、露光時間20~30秒間で撮影してみよう。ピントは明るい星や月に合わせるとよい。また、ナイトモードを使ってみると「使える写真」が撮れるかもしれない。いずれにしても、三脚は欠かせない。

ニュージーランド・オークランドのマリーズベイ上空でとらえた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。2024年9月28日撮影(AlexL1024 via Wikimedia)

ニュージーランド・オークランドのマリーズベイ上空でとらえた紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。2024年9月28日撮影(AlexL1024 via Wikimedia

forbes.com 原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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