健康

2024.09.23 15:00

心理学のチカラでダイエットを成功へ、2つの「マインド改革」

2. 減量したい「理由」を見極める

率直に認めよう。運動のために毎朝起きようとしても、やる気は起きない。自分の体が重く、まるで死体を引きずっているように感じてしまう。その上、自然な欲求に任せていたら、体にいい食べ物を真っ先に選ぶことなどほとんどない。とはいえ、自分の望みを叶えたいなら、嫌なことをしなくてはならない場合もある。

そんなときは、なぜそうするのか、理由を考えなくてはならない。自分の「なぜ」は、短期的モチベーションが消えてしまったあとも、健康的なライフスタイルを続ける原動力となる。

2018年に健康心理学ジャーナルのHealth Psychology Openで発表された研究によれば、体重を落としたい「理由」が、ダイエットの進み具合に大きな影響を及ぼすようだ。この研究では、体重を落としたい理由として表面的な理由(見た目のためなど)を挙げていた女性たちは、体重が増えてしまった。一方、「健康と健康的な生活」を減量の理由に挙げていた女性たちは全般的に、体重が5%落ちていた。

だからといって、外見を理由に体重を減らしたいと思うべきではない、と言いたいわけではない。減量の「理由」が、自分自身にとって深い意味をもたなければ、取り組んでも長続きしないということだ。

20キログラムの減量に成功したあるReddit(レディット)ユーザーは、こう書いていた。「これまでの人生ではほぼずっと、太りすぎであることを自覚していた。外見は気にならなかったけれど、友だちや、いとこと一緒にマラソンに出ると決め、いちばん最後にゴールしたときは悔しかった。自分は実際に不健康だった。それが何より嫌だったのは、自分が昔から、大のスポーツファンだったからだ」

減量は、人生で何よりも難しいことの一つになり得る。フィットネスのインフルエンサーたちは、「食べる量を減らして、もっと動けばいいだけだ」と簡単に言うだろう。けれどもそうしたアドバイスは、アイデンティティと価値観の形成という、重要な心理的側面を無視しているのだ。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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