ispaceは、月面資源開発に取り組む宇宙スタートアップ。日本、ルクセンブルク、アメリカを拠点に、「月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供」し、民間企業が月でビジネスができる基盤作りを目指している。ミッション1の目的は、そのためのランダーの設計および技術の検証だった。10段階の工程の9段階「月面着陸の完了」の途中で通信が途絶えたため、8段階「月周回軌道上でのすべての軌道制御マヌーバの完了」までは成功したことになる。また。9段階目の途中まで着陸シーケンス中の貴重なデータが得られた。
ミッション2は技術検証のほかに、ローバーを使った月面探査も行われる。ispaceの米国法人で同時に進められているミッション3では、月面の水資源探査を中心に、月と地球との間の輸送サービスプラットフォームの構築を行う。実際に顧客の荷物を月に運ぶことも予定している。
4月には、米Blue Canyon Technologies(ブルー・キャニオン・テクノロジーズ)と共同で、月の軌道をまわり、月の裏側に着陸するランダーやペイロードと地球との通信を中継する小型衛星2基をミッション3で展開する契約を交わすなど、アルテミス計画への貢献も視野に入れ、計画は着々と進められている。
ミッション2で打ち上げ予定の「RESILIENCE」(リジリエンス)ランダーのレプリカは、東京都中央区の室町三井ホール&カンファレンス(コレド室町テラス3F)+日本橋エリア内で開催される「月面ワンダー 〜日本橋に月をつくってみた〜」で9月1日まで展示される。
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