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2025.05.22 11:30

富豪が多い「世界で最も裕福な都市」ランキング2025年版、東京が2年連続3位

東京の夜景(Shutterstock.com)

東京の夜景(Shutterstock.com)

2025年は世界の金融市場にとって厳しい年となっており、国や地域を問わず幅広い層の人々が経済的な圧迫を感じている。一方、超富裕層の回復力の強さは明らかで、その傾向は主要な国際金融都市でとりわけ顕著だ。

では、億万長者が住まいとして選ぶ街はどこなのだろうか。その答えは、投資移住コンサルタントのヘンリー&パートナーズとウェルスインテリジェンス会社のニュー・ワールド・ウェルスがまとめた「世界で最も裕福な都市」2025年版報告書を見ればわかる。

「世界で最も裕福」な上位10都市

投資可能な流動資産を100万ドル(約1億4500万円)以上保有するミリオネアの居住者が多い「富裕層が住む都市」のランキングでは、2024年に続いて米国が存在感を誇示し、1~50位に11都市(うちトップ10に4都市)がランクインした。

・「世界一裕福な都市」はニューヨーク

米ニューヨークのマンハッタン(Shutterstock.com)
米ニューヨークのマンハッタン(Shutterstock.com)

ニューヨークは昨年から引き続き首位を維持。資産100万ドル以上の高純資産者(HNW/HNWI)は38万4500人を数え、これには投資可能な流動資産が1億ドル(約145億円)を超えるセンティミリオネア818人と、資産10億ドル(約1450億円)以上のビリオネア66人が含まれている。

いずれも前年比で大幅な増加となっており、特にHNWは約3万5000人増えた。ビッグアップルの愛称で知られるこの街に自宅を構えるミリオネアは、直近10年間で45%増加している。

ただ、同期間にミリオネアが98%増えたカリフォルニア州のサンフランシスコ・ベイエリアと比べると見劣りする。

2位に入ったベイエリアはテクノロジーが生み出す富の拠点として繁栄を続けており、遠くない将来にニューヨークを追い越す勢いだ。サンフランシスコとシリコンバレーを含むベイエリアには現在、ニューヨークを凌駕する82人のビリオネアが居住し、センティミリオネアは756人。これらを含むHNWは34万2400人に上る。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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