東京のベンチャー企業「スペースワン」による今回のロケット発射は、民間ロケット発射場から打ち上げられる国内初の試みだった。
今回の失敗を関係する有識者はどう見るのか。
宇宙ビジネスコンサルタントの森裕和氏に聞いた。
「まず民間だけの力で1回目から軌道投入できるのはすごくレアなので、今回の打ち上げデータを活用して次回MaxQ（最もロケットに負担がかかる地点）も到達し、軌道突入までいけることを祈っております。
発射後5秒後に誤作動検知による打ち上げ中断処理をして、破片も敷地内に留まり、人的被害もなく、鎮火もかなり迅速に行われていたので、危機管理周りは全て事前に準備できていて、さすがだなと思いました。
破片も全て敷地内、しかも陸に残っているというのは、今後パーツや衛星を回収して詳細データが取れるので、今後の打ち上げにより活かしやすいことと取ればむしろ良かったかもしれません。
おそらく固体燃料の異常により爆発か自律飛行のための機器の誤作動が原因かと思いますが、公式の原因分析を待ちます。
イーロンマスクのSpaceX、Falcon9ですら何度も失敗して軌道投入成功したので、何度もチャレンジすることが重要です。応援しています！」
