欧州

2024.07.17 11:00

ロシア軍が「ゴルフカート」5台で突撃、案の定の惨事に 車両劣化で人的損耗に拍車

ウクライナに展開している45万人規模のロシア軍は多大な人的・物的損害を被りながら、この春以降、あまり大きな前進は遂げられていない。ロシア軍は5月、東部と南部に続いて北東部のハルキウ市近辺を攻撃し始めた。このように戦線を拡大したことが、自軍の損害を膨らませる一因になっている。

英国防省は、死傷者の増加は「ロシアがハルキウ州で新たな戦線を開きつつ、従来の戦線で攻撃作戦を同じペースで続けていることの反映」だと解説している。「この新たなアプローチは戦線に対する圧力を高めているものの、ウクライナ軍の効果的な防御とロシア軍の訓練不足のために、ロシア側は戦術レベルで成功を収めてもそれを十分に利用できなくなっている」との見解も示している。

ロシアはウクライナの土地数百平方メートルを獲得するのに、1日に人員を1000人以上失っている。これが「見合う」ものなのかというのは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領にしか答えられない問いだろう。いずれにせよ、現時点でロシア軍に断念の気配はない。

奇妙なことに、ロシア軍では、犠牲者が増えているにもかかわらずオートバイを高く評価している部隊もあるらしい。ロシアのある軍事ブロガーは「オートバイは、前線に不可欠な車両リストに加えられるようになってきている」と書いている

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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