氏名は公表されていないが、この高校生は、2023年12月、自身の「関心に基づいたアプリケーションを作成しよう」と思い立ち、NASAのオープンデータなどを活用して開発にとりかかった。惑星の位置情報から座標を算出する数学的処理、スプレッドシートを使ったデータセットの作成、ウェブアプリケーション開発のためのプログラミングなどを独自に学んだ。生成AIを大いに活用したというが、開始からほんの3カ月、2024年2月に最初の「宇宙の地図」をリリースした。
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コントロールパネルで惑星を選択すると、その惑星がクローズアップされ、説明文が表示される。公転スライダーを動かすと、2024年1月1日から2034年2月17日までの軌道上の位置に惑星を移動できる。地球の場合は同時に月も公転する。地球だけは自転させることができるので、指定の日に日本にどの角度から太陽が当たるのかをシミュレーションできる。見たい惑星が太陽の陰に隠れても、マウスでマップをぐるりと回して観察できる。
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太陽系外の星に切り替えると、太陽を中心とした近隣の星の位置が3Dで示される。範囲は、1パーセクから1万パーセクまで切り替えが可能。太陽系と同様、マウスで自由に角度が変えられる。
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今回は、それにAIチャットボット「太陽系解説bot」を搭載してリニューアル。「火星に木を植えられるか?」とか「準惑星のエリスについて教えて」といった質問にも、丁寧に対応してくれる。
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制作には、IT研修サービスのスタディーメーターが運営する、高校生と大学生のためのビジネスコミュニティー、First off Projectsが協力している。今後も、インターフェースの改良や、さまざまなオープンデータとリンクさせるなど発展させていくということだ。
「宇宙の地図」はこちらから。
プレスリリース