暮らし

2024.07.16 15:15

【特別取材】ストレスは分類せよ! 『最適脳』著者に聞いた「自己脳制御」術

自宅で──ビジョンボード、タイマーつきロックのスマホ収納ボックスを活用

運動は毎日。ジムでトレーニング、長い散歩など。『スマホ脳』シリーズでも強調されているが、運動は短期的にも長期的にもその人の精神状態を大きく左右する。体型維持は嬉しい副作用でしかない。

・コロナ禍以降もっとも忙しい今年、いちばんうまくなったと実感しているのがマインドフルネス──つまりその瞬間を満喫すること。最初のころはビジョンボード(紙に自分の夢やビジョンの写真を貼って、なりたい自分や創造したいものを思わせる言葉や引用文を書き込んでいくツール。未来がこんな風であってほしいという絵を完成させ、完成したら額に入れて寝室、バスルームあるいはクローゼットの扉に貼る)がとても役に立った。

スマホと距離をおく。多忙なビジネスマンは出張の移動中についスマホを見る時間が長くなってしまう。ましてや著者は仕事でSNSを活用し、各アカウントの累計再生回数が一億回を超えているほど力を入れている。

とはいえスマホやSNSの奴隷になってしまっては人生が自分のものではなくなる。そこで家族と過ごす時や絶対集中したい時にはタイマーつきロックの収納ボックスにスマホを入れるようにしている。

Getty Images / Vadim Sazhniev

Getty Images / Vadim Sazhniev

昼間なら5、6時間。夜は基本的に18時から翌朝6時まで閉じ込めておく。その間はアップルウォッチで電話やSMSを受けられるので特に問題はない。要はガラゲーの時代に戻ってスマホの便利な機能だけを活用し、SNSやネットサーフィンをだらだらやらないようにするのだ。その他にはスマホの画面の色の設定を白黒にするのもスクリーンタイムを減らす効果がある。

仕事とプライベートの時間を分ける。仕事が大好きなので、つい1日じゅう仕事だけになってしまい、ドラマなどを観ることもない。だから仕事とプライベートの時間をしっかり分けることを意識している。しっかり決めて時間を過ごす。

仕事とは全然関係のない趣味をもつ。彼の場合は家のオートメーションが趣味ということで、最近やったのは芝刈り機を自動のものに替えたり、VRソリューションを採り入れたりなど。
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