「お含みおきください」の意味とは?
「お含みおきください」は、相手に対して「心に留めておいてほしい」という意味で使われる表現です。この表現は主にビジネスの場面で、事前に何かを知らせたいときに使われます。例えば、取引先に特定の注意事項や事情を伝える際に使われることが多いです。
「お含みおきください」の使い方と例文
お知らせする場面
「お含みおきください」は、取引先や顧客などに何かを知らせる際に使います。例えば、企業の長期休業期間や予算の内容を伝える際に用いられます。
例文:
来週の月曜日は出張のため不在となります。あらかじめお含みおきください。
提示した予算には外注費も含まれています。お含みおきください。
催促・抗議する場面
「お含みおきください」は、丁寧に催促や抗議をする場面でも使えます。この表現を使うことで、事前に相手に注意を促すことができます。
例文:
ご対応いただけない場合は法的手続きを取らせていただきます。お含みおきください。
x日時点でご入金が確認できておりません。ご連絡がない場合は、契約の更新ができない旨をお含みおきください。
「お含みおきください」を使う際の注意点
謝罪には使わない
「お含みおきください」は、相手に謝罪する場面では使いません。この表現は「心に留めておいてほしい」という意味を持ち、謝罪のニュアンスは含まれていないためです。謝罪が必要な場面では「申し訳ございません」を使いましょう。
発生中の内容には使わない
「お含みおきください」は、既に発生している事柄には使いません。事前に伝えておく際に使う言葉なので、状況に応じて使い分けることが大切です。
目上の人に使うと失礼な場合がある
「~してください」という表現は、相手によっては上から目線に感じられることがあります。より丁寧に伝えたい場合は、「お含みおきいただきたく存じます」といった表現を使用すると良いでしょう。
「お含みおきください」の言い換え表現
柔らかい言い方にする場合
相手との関係が親しい場合や、もう少し柔らかい表現にしたい場合には、以下のような言葉を使います。
例文:
こちらの都合で恐縮ですが、ご理解いただけると幸いです。
大変恐れ入りますが、x日までにメールのご返信をいただけると助かります。
上記の点についてご注意いただけるとありがたいです。
懇親会の参加について、x日までにご返信をいただけるとうれしく思います。
かしこまった言い方にする場合
より丁寧に伝えたい場合には、以下のような表現を使います。
例文:
○○の件につきまして、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
大変申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
事情お汲み取りいただきますようお願い申し上げます。
「お含みおきください」の類語
ご理解ください
「ご理解ください」は、相手に対して理解を求める表現です。取引先や上司に対して、事前に理解してほしい事柄がある場合に使います。
例文:
本日は満員となっております。何卒ご理解ください。
こちらの都合で恐縮ですが、何卒ご理解ください。
ご了承ください
「ご了承ください」は、事前に相手の理解を得るために使います。メールや口頭でのやり取りで使われることが多い表現です。
例文:
メールでのお申し込みは今月末までとさせていただきます。あらかじめご了承ください。
申し込み後のキャンセルはできかねますので、あらかじめご了承ください。
ご容赦ください
「ご容赦ください」は、相手に対してこちらの都合を許してほしい場面で使います。ビジネスシーンでの使用頻度も高い表現です。
例文:
弊社の都合で恐縮ですが、x日の営業時間は16時までとさせていただきます。何卒ご容赦ください。
場合によってはお時間をいただくことをご容赦ください。
お知りおきください
「お知りおきください」は、事前に相手に何かを把握しておいてほしい場面で使います。メールや口頭での使用が一般的です。
例文:
当日、担当者が出張で不在のため、別の担当が参ります。何卒お知りおきください。
弊社は12月29日から1月3日まで冬季休業とさせていただきます。ご不便をおかけいたしますが、何卒お知りおきください。
ご承知おきください
「ご承知おきください」は、事前に相手に知っておいてほしい事柄がある場面で使います。
例文:
x日までの期限とさせていただきます。あらかじめご承知おきください。
明日から担当者が不在となりますので、ご承知おきください。
ご留意ください
「ご留意ください」は、相手に対して気にかけておいてほしい事柄がある場面で使います。注意を促すニュアンスがあります。
例文:
当日は時間厳守なので、ご留意ください。
季節の変わり目になりますので、お体には何卒ご留意ください。