アート

2024.05.26 12:00

NYタイムズ紙の1面に描き続ける日本人、Sho Shibuyaに聞く

Sho Shibuya, Devastation, August 12, 2023, acrylic, paper ash & paper, 12 x 22 in.(C)SHO SHIBUYA

Sho Shibuya, Invasion, February 25, 2022, acrylic, 12 x 22 in.(C)SHO SHIBUYA

Sho Shibuya, Invasion, February 25, 2022, acrylic, 12 x 22 in.(C)SHO SHIBUYA


──ロンドンで開催された展覧会「Month」について、教えてください。来場する人たちに知ってもらいたいことは、何だったのでしょう?

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見上げれば、そこにはいつでも穏やかで美しい空があること。いつでもそこにあり、これからもそこにあること。立ち止まり、自然とつながることを、思い出させてくれるということ。

──最近は、アートの制作とグラフィックデザインに充てる時間の配分は、どのようになっていますか?

今はペインティングに集中している。グラフィックデザインは、2020年から手掛けていない。
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──グラフィックデザインは、現在のあなたのアート作品をどのように特徴づけていますか?中には、広告のようなデザインエレメントを含んだ昨品もあるようです。

視覚コミュニケーション(イメージによって受け手の視覚に働きかけること)を図っているという点では、グラフィックデザインでもアートでも、基本的に同じことをしている。変化したことは、クライアントが自分自身になったということ。

──2011年、それまで縁がなかったというニューヨークに、英語もカタコトだったというのに移住しようと決めたのは、なぜだったのですか? また、住まいとスタジオをブルックリンに構えた理由は、何だったのでしょう? ほかの場所ではなく、ニューヨークだからこそ成し得たと思うことはありますか?

デザイナーとしてのスキルを上げたかった。出版社で3年間、エディトリアルデザイナーとして働いた後、24歳のときに東京で起業し、会社を存続させるため精力的に働いた。その後、事業は軌道に乗り、従業員を雇い、クライアントも増えたが、何も新しいことを学ばず、同じような仕事ばかりを続けるようになっていた。

10年後もまだ同じことを続けている自分を想像することができなかった。それで、それまでの貯えでニューヨークに来ることを決意した。数多くの素晴らしいアーティストやデザイナーが暮らす街だとして、友人たちが勧めてくれたからだ。彼らを信じ、航空券を買った。
──現在進行中のプロジェクトや、準備を進めている展覧会はありますか?

昔の日本の版画家、歌川広重や葛飾北斎と同じように世界中の国々を訪れ、そして地元の新聞にペイントすること。6月12日から東京国立博物館 表慶館で開催されるカルティエの展覧会「カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ― 美と芸術をめぐる対話」では、その新作シリーズを発表する予定だ。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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