試験では、乗用車と二輪車に対する前方衝突警告と自動緊急ブレーキシステムが評価されたが、対トラックには前方衝突警告システムのみが評価された。
報告によれば、現実世界におけるデータには、前方衝突回避システムが高い速度域における衝突事故を減らしていることが表れているものの、当初のテストではそのような高速度域における特定のシステムの性能を測定する方法が備わっていなかった。
IIHSによる追加調査によれば、現在のシステムは対乗用車に比べて二輪車や中型・大型トラックとの衝突事故を防ぐ効果が低いことがわかった。
検査員によれば、今回のテストの間、スバル・フォレスターはすべてのテスト速度において乗用車への衝突を回避し、時速31マイル(約50km/h)および時速37マイル(約60km/h)のテストでは二輪車への衝突も回避できた。時速43マイル(約70km/h)のテストでは、二輪車に衝突する前に、正面衝突テストで時速31マイル(約50km/h)、オフセット衝突テストでは時速29マイル(約47km/h)減速した。
前方衝突警告も、これらすべての試験で、またセミトレーラーを使った試験でも、衝突予測時の2.1秒前に警告音が鳴ったと、報告されている。
「当然ながら、衝突事故は速度が高いほど危険も大きくなる」と、新しい評価の開発を主導したIIHS上級研究員のデビッド・キッドは声明で述べている。「死亡事故となるアンダーライド(車両同士の衝突事故で、片方の車両の一部がもう片方の車両の下に入り込んでしまう事故)は、乗用車が大型トラックに追突した場合によく発生する。また、二輪車は後方から乗用車に追突されると、バイクが衝撃から乗員を保護することができないため、死亡事故となることが多い」
各車種のテスト結果を含む評価の詳細は、IIHSのサイトや報告書(pdf)で確認できる。
(forbes.com 原文)