空に明るい月の光のない今週は、暗くなったら外へ出て夜空を見る絶好の機会だ。今週の星空観賞と天文について知っておくべきことを以下に述べる。
4月30日(火曜日):火星と海王星が接近
4月下旬から5月上旬にかけて、日の出の1時間ほど前の東の空で土星と火星の美しい光景が見える。そして日の出の40分ほど前になると水星も見えるかもしれない。しかし、火星を見つけたらまず双眼鏡を取り出してすぐ近くにある太陽系の第8惑星、海王星を探そう。彼方にあるこの惑星を見つけられるめったにないチャンスだ。5月2日(木曜日):下弦の月
下弦の月は星空観賞にとって大切なときだ。輝面比50%の(欠けていく)半月は真夜中過ぎに昇るので、早い時間の夜空は月光による光害の影響を受けない。星々はだけでなく星団や星雲、銀河もより明るく見える。天体望遠鏡か双眼鏡を使う理想的な時だが、肉眼でも楽しめる。5月4日(土曜日):土星と月
日の出前に東を見ると、輝面比34%の欠けていく三日月が土星のすぐそばに見える。最も近づいたときの距離は3度以下だ。5月5日(日曜日):土星と月と火星
この日も日の出前に起きると、いっそう細くなった輝面比15%の月が土星と火星の間にあるのを見ることができる。5月6日(月曜日):みずがめ座η流星群
みずがめ座η流星群が5月6日の午前6時ごろにピークを迎えると予測されている。見ごろは夜明け前で、暗い場所なら1時間あたり5~10個の「流れ星」が見られる可能性がある。昨年12月のふたご座流星群以来最高の「流れ星」を見せてくれるみずがめ座η流星群は、ハレー彗星が太陽系に残していったちりとデブリによって起きる。流星群を見るためのヒント
流星群を見るためのヒントをNASAが次のように述べている。・都市の光害からできるだけ遠ざかる
・夜空を邪魔するもののない開かれた場所を見つける
・暖かい服装で出かける(非常に寒くなるかもしれない)
・忍耐強く、少なくとも30分は待つ。できればリクライニングチェアか地面にマットを敷いて
・望遠鏡や双眼鏡をを使ってはいけない。「流れ星」を見つけるチャンスが著しく減る
・スマートフォンなどの白い光を見てはいけない。暗闇に慣れた目がリセットされてしまう。赤い光なら見ても大丈夫だ
(forbes.com 原文)