残り2名の審査員である起業家でPRアドバイザーのアンドルー・ブロックと、ミスコンテストの歴史研究者で書籍『Misdemeanours: Beauty Queen Scandals』の著者サリー・アン・フォーセットは血が通った人間だ。
「私の知識はまたたくまにAIクリエイターたちに広まりました。そこでは実に驚くべきことが可能になっています」とフォーセットが声明で述べた。
参加者は「100%AI生成でなくてはならない」が、使用するツールに制限はないとWorld AI Creator Awardsはいう。ルールには「ミスAIは、DeepAIでもMidjourneyでも自作のツールでも、あらゆるタイプの生成ツールによる作品を歓迎します」とある。数千人のエントリーを見込んでいると主催者は述べている。
フェイクな美しさをどうやって審査するのか?
これまで美人コンテストは非現実的な美の基準を助長していると批判を浴びており、AIインフルエンサーのほとんどが、何を魅力的とするかという狭い文化的発想を一切広げようとしていない。AI生成のコンテスト審査員は2人とも若い女性で、しっとりとした肌と突き出た頬骨にふっくらした唇と豊かな胸を持ち、パーソナルトレーナーが24時間待機していると思わせるような体形をしている。しかしミスAIコンテストは、既存の美の基準を強化するのではなく、芸術性の認識に重点を置いているとWAICAの広報担当者は強調する。
「重要なのは画一的な意味での美しさではありません」と広報担当者がメールで述べる。「コンテストが支持するのはクリエイターの作品の芸術的な創造性と美しさです。伝統的なコンテストと同様に、参加者には『世界をもっとよくするための夢が1つあるとしたら、それは何ですか?』といった質問にも答えてもらいます」
ミスAI候補がコンピュータの中にしか存在しないことを踏まえると、答えが個人的体験からくることはなさそうだ。おそらくプロンプトによるものになるだろう。
(forbes.com 原文)