今回の調達は、昨年2月に実施したGeneral Catalyst(ゼネラル・カタリスト)からの1億5000万ドルのデットファイナンス(借入)の追加として実施したもので、同社からの調達額は合計3億ドルに達した。
インドライブは、新たな資金を新市場への進出とプロダクトの開発に用いると述べている。同社は最近、ドライバーに貸付を行う金融サービスを発表した。
「新たな資金は、当社の既存事業におけるマーケティングの強化や、複数の新たな国への進出やオペレーションの拡大に用いられる」と同社のドミトリー・セドフ最高財務責任者(CFO)は述べている。
インドライブはロシアで設立された企業だが、現在はカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置き、主に新興国市場に注力している。昨年、同社はフロリダ州で暫定的なサービスを開始し、徐々にユーザーを増やしている。インドライブの配車サービスは、乗客がドライバーと運賃を交渉できる点が強みとされている。
「ゼネラル・カタリストからの資金調達により、当社は強固な財務基盤を維持しながら、急速な成長とイノベーションを継続していく」と、セドフは付け加えた。
インドライブは、2023年の純利益が54%増だったと述べたが、具体的な額は公表していない。同社は最近、メキシコでドライバー向けのローンやクレジットカードを立ち上げた。セドフは、同社の金融関連の取り組みについて「まずはメキシコで規模を拡大し、他の地域での立ち上げも検討する」と述べている。
インドライブの社長は今年初め、同社の新興国市場でのプレゼンスを金融商品によって強化すると述べていた。同社はまた、新興国市場に特化した1億ドルの投資部門の立ち上げも発表した。
ゼネラル・カタリストのマネージング・ディレクターのプラナフ・シングヴィは、インドライブが「グローバルなコミュニティに前向きな影響を与える強固なミッションを持っている」と述べている。
「今回の調達により、インドライブはさらなる成長を遂げるための態勢を整えた。この戦略的な資金援助は、彼らが社会的不公正に挑戦し、モビリティサービスへの公平なアクセスを促進するというミッションを堅持しながら、サービスを拡大し、世界的なプレゼンスを強化するのに役立つ」とシングヴィは付け加えた。
(forbes.com 原文)