ウェイモ・ワンと呼ばれるサービスは3月14日から、利用を申し込んだ限られた通勤客に提供され、同社の配車アプリをダウンロードした人々にも徐々に提供される。このサービスは当初は無料で提供され、数週間後には有料サービスに移行するという。同サービスは、フェニックスとサンフランシスコに続いてロサンゼルスに進出した。ウェイモ・ワンは今年、オースティンへの進出も計画している。
Waymo(ウェイモ)の共同CEOであるテケドラ・マワカナは、Eメールで送付した声明の中で「かつては想像もできなかった未来でしたが、自動運転は今や毎週何万人もの人々にとって現実の移動手段となっています」と述べている。
この動きによって、最も歴史が長く、最も資金力のある自動運転テクノロジー企業であるウェイモは、この分野の事実上のリーダーであり続けることになる。しかし、このテクノロジーは、10年前に予想されたよりもはるかに展開が難しいことが判明しており、ウェイモの最大のライバルであるゼネラルモーターズ傘下のクルーズは昨年、サンフランシスコでの事故をきっかけに運行免許を喪失し、現地での全車両の運行を停止し、従業員の4分の1近くを解雇しなければならなかった。
また、TuSimple(図森未来)やEmbark(エンバーク)などの、米国の高速道路に自動運転の大型トラックを配備することを望んでいた有望な企業も倒産した。ウェイモも物流事業を中止し、ロボットタクシー事業のみに専念している。
クルーズの問題を受け、カリフォルニア州の議員たちは、ウェイモを含むこの分野の企業への規制を強化し、より詳細な安全データを州と共有することを義務付けた。ロボットタクシーの運行許可証の発行の権限は現在、州の機関だけにある。
ウェイモは数年前からフェニックスとサンフランシスコで有料サービスを行っているが、その事業収入を公表していない。
同社によると、ロサンゼルスでのロボットタクシーサービスは当初、サンタモニカ、ビバリーヒルズ、カルバーシティの一部、コリアタウン、ロサンゼルスのダウンタウンなどの63平方マイル(約160平方キロ)で利用可能になる。ウェイモは今から約5年前に現地のマッピングを開始し、2022年に正式な自動運転のテストを開始していた。
ロサンゼルスのサービスは市街地のみで行われるが、ウェイモは1月にフェニックスで米国初の高速道路上のロボットタクシーサービスを開始していた。
(forbes.com 原文)