もう1つのリスクは、AIインフラのプロバイダー間の競争が激化していることだ。しかし、今回の資金調達の一環としてBasetenの取締役会に参加したスパーク・キャピタルのウィル・リードは、Basetenのサービスが最も安価な選択肢ではないにもかかわらず「信じられないほど圧倒的な顧客の信頼を獲得している」と述べている。
例えば、リードが支援したもう1つの新興企業である動画・ポッドキャストの編集アプリの「Descript」は、機械学習機能のすべてをBasetenに頼っている。スリヴァスタヴァは、顧客は性能の高さからライバル企業よりも彼の会社を選ぶだろうと考えている(2023年にBasetenサポートしたAIアプリのダウンタイムはゼロ分だった)。
一方、投資家は推論に特化した企業への投資を強化している。この分野の他の企業としては、レッドポイントとアンプリファイ・パートナーズが支援するModal Labs(モーダル・ラボ)や、ベンチマークとセコイアが支援するFireworks AI(ファイアーワークスAI)、アンドリーセン・ホロウィッツを含む投資家から昨年4000万ドルを調達したReplicate(レプリケイト)などが挙げられる。また、Together AI(トゥギャザーAI)やAnyscale(エニイスケール)のようなユニコーンもこの分野に参入しており、スリヴァスタヴァは「次はアマゾンやマイクロソフトが参入する可能性がある」と述べている。
(forbes.com 原文)