プラスチックのリサイクルをマッチング、資源循環型社会を構築

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廃プラスチックの回収からリサイクル製品の製造までをワンストップで行う、プラスチックリサイクルのトータル・コーディネートサービスが登場した。プラスチックを廃棄する業者とリサイクルする業者とを引き合わせ、資源循環型社会を実現しようという試みだ。

廃棄物処理企業の大栄環境、リサイクル業界のDXを支援する資源循環システムズ、合成樹脂製品メーカーの八木熊、BIPROGY(旧日本ユニシス)グループで情報通信技術インフラストラクチャーの総合サービスを提供するユニアデックスの4社は、それぞれの強みを活かして廃プラスチックの循環利用を促進するプラットフォーム「iCEP PLASTICS」(アイセップ・プラスティクス)の設立を発表した。

一般社団法人プラスチック循環利用協会「プラスチックリサイクルの基礎知識 2023」によれば、廃プラスチックのうちプラスチック製品として生まれ変わるのは25パーセントで、残りの75パーセントはサーマルリサイクル(燃料として焼却)または単なる焼却や埋め立てで処理されている。

その原因のひとつには、廃プラスチックを出す側の「動脈」産業と、それを回収してリサイクするする側の「静脈」産業が分断され、情報共有や連携ができていないことがあげられる。そこで4社は、動脈と静脈をマッチングさせ、再生材の利用促進を図る目的で、この取り組みを開始した。

iCEPは、intelligence Circular Economy Platformの略。iには、アイデア、イノベーション、ひとりひとりが資源循環に参加する「私」の意味も含まれる。同プラットフォームは今後、以下のサービスを順次提供する予定だ。

・マテリアルリサイクルの目標値の設定支援
・廃プラスチックのリサイクルスキームの企画と実現
・廃プラスチックのマテリアルリサイクルのための課題の特定と対応策の提示
・廃プラスチックの供給および運搬網の確保
・廃プラスチックに応じた再生樹脂化の特性検証
・独自の成形技術、ネットワークを用いた再生プラスチックの用途開発
・リサイクルプロジェクトの実施あたってのデジタルツールの導入
・LCA算定による取組効果の定量化コンサルティング

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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