新作ゲーム『HELLDIVERS 2』 人気のあまりPSプレイヤーまでもがXbox移植要望

安井克至
マイクロソフトのゲーミング部門を率いるフィル・スペンサーも最近、Xboxで『HELLDIVERS 2』を発売しないことが「誰の得になるのかわからない」と疑問を呈していた。ただスペンサーは、マイクロソフトも現在多くのマルチプレイタイトルをXbox独占としていることから、ソニーの方針も「理解できる」と付け加えた。ソニーは、今後はより多くのゲームをPCでも同時リリースしていく意向を示している(『HELLDIVERS 2』ではそれが功を奏したことは明らかだ)が、一方で同社が現在展開している真のクロスプラットフォームタイトルは、傘下のゲームメーカー、Bungie(バンジー)が現在運営する『Destiny 2』や今後発売する『Marathon』などに限られる。

ただ、『HELLDIVERS 2』がXboxに移植される可能性が高いかというと、それは疑問だ。まず、ソニーが移植を承認すれば、ライブサービスで大きな成功を収めた自社タイトルをXboxとシェアすることになるが、それはソニーにとって好ましいものには思えない。

仮に今、Xbox移植を承認したとしても、Arrowheadがすぐさまそれを実現できるわけではない。移植には何カ月もかかり、そのときに今の人気が持続しているかどうかは不明だ。たとえ遅くなったとしても移植は歓迎すべきものではあるが、Xboxプレイヤーが突如参戦して戦況を有利に運ぶというシナリオは残念ながら実現しないだろう。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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