新作ゲーム『HELLDIVERS 2』 人気のあまりPSプレイヤーまでもがXbox移植要望

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PlayStation 5とPC向けに発売された新作シューティングゲーム『HELLDIVERS 2』は、あまりの人気ぶりのため、運営元のArrowhead Game Studiosが膨大な数のプレイヤーに対応しきれない事態となっている。PCゲームプラットフォームSteam(スチーム)の同時接続プレイヤー数は40万人を突破。Arrowheadの最高経営責任者(CEO)は以前、PSとPCのプレイヤーの割合は半々だと語っていた。現在の割合はは不明だが、総数は膨大だ。だがプレイヤー側からは、さらに多くの人が参加してほしいとの声が上がっている。

私は今、これまで不可能だと思っていたことを目の当たりにしている。この戦争ゲームが、PSとXboxのファンの間で「停戦」を引き起こしたのだ。Xbox側が同作を欲している理由は明らかだ。Xboxのユーザーたちは、マイクロソフトがこれまでXbox独占だった一部のマルチプレイタイトルをPSで発売することを約束したように、ソニーも自社独占タイトルをXboxで発売することを望んでいる。だが同時に、PSプレイヤーの多くも、同作のXbox向け発売を望んでいるのだ。

PS側の考えには「メタ」な部分も若干ある。同作はプレイヤー同士が協力して虫型のエイリアンや機械化兵士の軍団と戦う内容なのだが、一部のPSプレイヤーは、Xboxプレイヤーがこの戦いに「参戦」すれば、プレイヤー全体が勝利へ前進できると考えているのだ。とはいえ、ゲームの難易度は運営元のArrowheadが好きなように調整できるため、Xboxプレイヤーが参加したからといって戦いが楽になるとは限らない。でも、Arrowheadがそんな「メタ」要素を歓迎し、Xboxプレイヤーの参戦をストーリーの一部に盛り込むことも十分ありうるだろう。

一方、もっと現実的な理由からXboxへの移植を望む声も多い。『HELLDIVERS 2』は、友人との協力プレイが楽しめるタイトルとしては近年まれにみる良作だ。PSプレイヤーの友人には、Xbox所有者もいるだろう。そうした人は、十分な性能のゲーミングPCを持っていない限り、同作を楽しめないのだ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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