メタの第4四半期の1株当たり利益は5.33ドル、通期の1株当たり利益は14.87ドルと、アナリスト予想の4.82ドルと14.81ドルを上回りともに過去最高を記録した。
売上高は前年同期比25%増の401億ドルでこちらも過去最高を記録した。同社の売上高の98%をデジタル広告が占めている。
メタは、追加の500億ドルの自社株買いを発表し、株価は決算発表直後に10%以上急騰した。当日の時間外取引でつけた株価の約440ドルをベースとすると、メタの時価総額は過去最高の約1兆1000億ドルに上昇した。
会社全体の劇的な回復にもかかわらず、メタのReality Labs部門は、前四半期に46億ドルの損失を計上し、損失額は2022年第4四半期との比較で7%拡大した。同部門の損失は2023年通年では161億ドルに達しており、2022年の137億ドルの損失から悪化した。
一方、ウォール街は、Reality Labsが損失を出し続ける中でもザッカーバーグのメタのビジョンを大きく支持している。JPモルガンのアナリストのダグ・アンマスは先日の顧客向けメモで、メタバースで「単純に損失を少なくできれば、メタにとって好都合だ」と説明した。バンク・オブ・アメリカのジャスティン・ポストは、リアリティ・ラボを除いたメタの株価収益率はS&P500よりはるかに低く、メタにとって「魅力的なコア評価」であると指摘した。ファクトセットによると、アナリストの81%はメタ株に買い評価を与えているが、アンマスとポストの両者もメタ株を「買い」としている。
メタの株価は2022年11月につけた底値から300%以上急騰しており、エヌビディアを除くすべてのS&P500銘柄の伸び率を上回っている。同社はまた、人工知能(AI)分野でも負けておらず、メタの大規模言語モデル(LLM)のLlama(ラマ)は、マイクロソフトが支援するOpenAIやグーグルのモデルと競合している。
メタはまた、自社製の半導体チップの利用をさらに進めていると報じられているが、これは同社がAIチップ市場のリーダーであるエヌビディアへの依存度を引き下げるためのソリューションだ。ザッカーバーグは昨年秋のフォーブスの取材で「AIはあらゆるものに浸透していくだろう」と語っていた。
(forbes.com 原文)