それによると、2020年1月から2023年12月までの「カレー」検索量を分析した結果、ピークの2020年4月と比べて2023年10月には約1/3まで減少していることがわかった。さらに検索データを2014年まで遡ってみると、2015年7月が最多で、2023年10月の約4.7倍に上っている。
ほかの同程度の検索ボリュームを持つ料理「うどん」「唐揚げ」「焼き鳥」が、上下動はあるもののほぼ横ばいで推移しており、カレーに対する興味が薄れてきていることが、より伺える結果となっている。
一方で、「カレー」を含むワードで2024年1月1日を基準に2023年の1年間で上昇度の高いキーワードは、「ポケスリ カレー」「ポケモンスリープ カレー」とトップ2はアプリ「ポケモンスリープ」に関連するワードで、トップ3が「マッサンカレー」だった。
2021年2月に牛丼チェーンの「松屋」でメニューとして登場したことをきっかけに、広く検索されだした豚肉を使わないタイカレーで、2023年秋以降、飲食チェーン店でも取り扱う店が増加し、今後も増加するのではと予測されている。
また、「カレーレシピ」を含むワードの直近5年間の検索数ランキングは、1位が「キーマカレー」。以下「カレーレシピ」「ドライカレーレシピ」「バターチキンカレーレシピ」と続いており、いずれも5年間順位不動だ。
「カレー」に関する検索数は減少傾向にあるかもしれないが、それは普通に食べる料理として検索するまでもないという人が増えているということなのかもしれない。かつて「スープカレー」が注目を集めたように、また火付け役となる「カレー」が登場すれば、また検索数も上昇するはずだ。
出典:ヤフー・データソリューション「国民食カレーに陰り? 『カレーの日』に先駆けて分析してみた」より