「じゃらん」は、全国の20代から50代約1000人を対象にアンケート調査を行った。これはあくまで、食べておいしかったランキングではなく、「食べに行ってみたい」ランキング。もちろん、トップ10に入ったものはおいしいに決まっているが、これには味のランキングとはちょっと違った意味合いがある。
1位に輝いた博多ラーメンは誰もが知ってる味だけど、「屋台で食べてみたい」とアンケート回答者の意見にもあるように、その人が思い描いている博多ラーメンは丼に入ったブツだけでなく、天神あたりの屋台の情景も含まれているというわけだ。
2位の函館ラーメンは、21世紀に入ってから町おこしで知られるようになった、まだ全国区としては新参のご当地ラーメンだが、函館は「観光地としても魅力だから」、「北海道に行きたい」といった意見から、これもやっぱり土地の魅力が大きく影響している。
それ以下のラーメンも同様に、それぞれの土地への憧れと、食べたことがないとしても、想像されるラーメンの味が融合して人気を得ている。
全国にさまざまなラーメンがあるが、ラーメンはラーメンだ。ラーメンとうどんの中間みたいな曖昧なものは存在しない。じつは、「中華めん(ラーメン)とは、小麦粉 にかんすいを加えて練り合わせた後製めんしたものをいう」と全国製麺協同組合連合会が規定している。こうした明確なフォーマットがあるからこそ、全国どこへ行っても何が入っていてもラーメンであって、こうしたランキングで楽しめるというもの。また、ラーメンは日本中どこへ行ってもご当地ラーメンが存在するのが楽しいところ。あの町のラーメンを食べたいと、こんどはあの町へ食べに行きたいと、食べくらべ旅も盛り上がるというわけだ。
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