『Halo』のPlayStation進出に現実味 Xbox独占方針に転機の兆し

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マイクロソフトはここ数年、同社が「Xbox」ブランドで何を目指しているかを明確に示してきた。それは、人々にできるだけ多くのプラットフォームでXboxのゲームをプレイしてもらうというものだ。相手が許すのであれば、競合プラットフォームへの進出も辞さない。

最近浮上した一連のうわさによると、『Hi-Fi RUSH』や『Sea of Thieves』などXboxタイトルが、PlayStationやNintendo Switchで発売される可能性がある。特に『Sea of Thieves』の場合、Xboxの独占タイトルに思い入れがあるXboxファンであっても、他のプラットフォームで発売する利点は理解できるのではないだろうか。同作は発売から時間がたったオンラインマルチプレイゲームであり、特にクロスプレイが実装されるのであれば、プレイヤー層の拡大により恩恵を受けられるタイトルだ。よって、PS向け発売は理にかなっている。

だが、マイクロソフトがこの方向性をどこまで追求するかによって、別の興味深い可能性も出てくる。

『Sea of Thieves』とまったく同じロジックが、『Halo』にも適用できるのだ。特に『Halo Infinite』のマルチプレイは、キャンペーンから切り離され、独立した基本プレイ無料のゲームとなっている。当初は若干つまずいたものの、ここ数年でかなりすばらしいものに生まれ変わった。今の『Halo』の最大の問題は、単にプレイヤーが少ないということだ。

PCゲームプラットフォームのSteam(スチーム)では現在、『Halo Infinite』の同時接続人数は最大でも7000人弱だ。Xboxの人気ゲームランキングでは、順位の上下はあるものの、Xboxのフラッグシップタイトルであるのにもかかわらず現在24位となっている。そこで、基本プレイ無料の『Halo Infinite』マルチプレイをPSに投入すれば、プレイヤー層が拡大できる。もしマイクロソフトが、Xboxのゲームを広く普及させたいと願い、特にオンラインマルチプレイゲームなどではそうした戦略が有効だと考えているのであれば、そこで浮かぶ唯一の問いは「HaloのPS移植は、まったく考えられないことなのか?」だ。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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