NASAはアルテミス計画(Artemis program)で月に再び人類を送るべく、日夜努力しているが、それはより野心的な深宇宙探査への足がかりにすぎない。NASAは火星に人類を着陸させたいと思っている。
火星が地球に最も近づく時の距離は約5460万kmだ。DSOCレーザーシステムは「現在深宇宙ミッションで使用されている最先端の無線周波数システムより、10~100倍の速度で深宇宙からのデータを送信するように設計されている」とNASA JPLは
説明している。これは、宇宙飛行士がどこを放浪していようとも、新たなネコ動画を見られることを意味している。
テイターズは、あるJPL職員の飼い猫だ。「サイキに動画を生成する機能はないので、ふだん私たちはランダムに生成されたテストデータのパケットを送っています」とJPLのプロジェクトマネージャー、ビル・クリップスタインは言う。「しかし、この重要な意味を持つイベントをより記憶に残るものにするために、JPLのデザイナーたちと協力して楽しい動画を作ることにしました。これはサイキミッションの一環であるデモの本質をとらえたものでもあります」
これでテイターズは、現実と架空の両方を合わせた宇宙ネコの短いリストに名を連ねることとなった。ネコの
フェリセットは1960年代に宇宙を旅して無事帰還した。『新スタートレック(Star Trek: The Next Generation)』に登場するアンドロイドのデータは、スポットという茶トラのネコを飼っていた。映画『エイリアン』の主人公エレン・リプリーはジョーンズという名前のネコと暮らしていた。これらの宇宙ネコ4匹のうち3匹が茶トラであることは注目に値する。
NASAのレーザー通信テストは重要な任務だが、テーターズのおどけた仕草がそれを楽しいものにしている。DSOCチームのライアン・ロガリンが言うように「みんなテイターズが大好きなんだ」。
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forbes.com 原文)