テイターズは、あるJPL職員の飼い猫だ。「サイキに動画を生成する機能はないので、ふだん私たちはランダムに生成されたテストデータのパケットを送っています」とJPLのプロジェクトマネージャー、ビル・クリップスタインは言う。「しかし、この重要な意味を持つイベントをより記憶に残るものにするために、JPLのデザイナーたちと協力して楽しい動画を作ることにしました。これはサイキミッションの一環であるデモの本質をとらえたものでもあります」
これでテイターズは、現実と架空の両方を合わせた宇宙ネコの短いリストに名を連ねることとなった。ネコのフェリセットは1960年代に宇宙を旅して無事帰還した。『新スタートレック(Star Trek: The Next Generation)』に登場するアンドロイドのデータは、スポットという茶トラのネコを飼っていた。映画『エイリアン』の主人公エレン・リプリーはジョーンズという名前のネコと暮らしていた。これらの宇宙ネコ4匹のうち3匹が茶トラであることは注目に値する。
NASAのレーザー通信テストは重要な任務だが、テーターズのおどけた仕草がそれを楽しいものにしている。DSOCチームのライアン・ロガリンが言うように「みんなテイターズが大好きなんだ」。
(forbes.com 原文)