「私たちの仕事は、インテルやAMDのCPUがもっと重要なことにフォーカスできるように、CPUの帯域幅を減らすことなのです」とキムはいう。彼によるとMangoBoostのDPU は、ある構成ではCPU使用率を最大95%削減できるという。
ビッグテックとの戦い
もちろん、DPUを設計しているのはMangoBoostだけではない。エヌビディアのBlueFieldやインテルのOak Springs CanyonとMount Evans、AMDのPensando、マイクロソフトのFungible、アマゾンのNitro Cardsなど、世界最大級のテック企業が彼らの競合プロダクトを送り出している。しかしキムは、MangoBoostの成功を確信している。その理由の1つは、MangoBoostのDPUが顧客ごとにカスタマイズ可能な点にあるという。
もう1つは人的資本だ。「私たちのDPUは、競合他社を凌駕する製品です。なぜなら当社には一流の人材が揃っているからです」とキムは、インテルやマイクロソフト、サムスンの元主席エンジニアを含むMangoBoostの経営陣が発表した十数本の論文を見せながら述べた。
「基本的に、私たちは自分たちがやっていることをよく理解しています」と彼は語った。
(forbes.com 原文)