ファクトセットによると、エヌビディアの第2四半期の売上高は、前年同期の約2倍の135億ドル(約1兆9500億円)で、アナリスト予想平均の112億ドルを上回った。
AI部門を含むデータセンター部門の売上高も、前年同期比171%増の103億2000万ドルで、アナリスト予想の80億3000万ドルを大きく上回った。
エヌビディアはまた、第3四半期の売上高を160億ドルと予想しており、これもアナリスト予想の126億ドルを大きく上回っている。株価は時間外取引で7%急騰して500ドルを超え、22日につけた史上最高値の482ドルを上回っている。
生成AIを支えるチップの最大手であるエヌビディアの株価は、投資家のAIへの関心が高まる中、過去1年間で急騰した。今から10カ月前に3000億ドル未満だった時価総額は、1兆2000億ドル付近まで上昇し、S&P500の中で断トツのトップリターンを記録している。エヌビディアは、アップルやマイクロソフト、サウジアラムコ、アルファベット、アマゾンに続いて、1兆ドル以上の時価総額を誇る世界の6社のうちの1社となっている。
エヌビディアの株価は、今年2月と5月の決算発表の翌日の取引においても、それぞれ14%と24%急騰していた。
LPLファイナンシャルのストラテジストのクインシー・クロスビーは、23日のコメントで「エヌビディアの好調な決算は、テック分野のAIブームが確かなものであることを示すと同時に、市場全体に前向きな勢いを与える」と述べた。クロスビーはまた、エヌビディアが投資家の話題を独占していることから、同社の決算が、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、25日に行うワイオミング州ジャクソンホールでの講演よりも市場にとって重要かもしれないと述べている。
エヌビディアの株価の上昇は、かつての中核事業のゲーム事業の減速の中で起こっている。第2四半期のゲーム事業の売上高は前年同期の31億ドルから25億ドルに縮小した。同社の売上高に占めるゲーム事業の割合は、2年前の47%から、19%にまで減少した。
(forbes.com 原文)