北米

2023.11.02 11:00

米大統領選で苦戦のデサンティス知事に「身長偽装」疑惑、靴にインヒール仕込む?

9月29日、ロングビーチ港のロングビーチ・グレイン・ターミナルで記者会見後、港湾労働者と面会する共和党候補でフロリダ州知事のロン・デサンティス。(Luis Sinco/Los Angeles Times via Getty Images)

9月29日、ロングビーチ港のロングビーチ・グレイン・ターミナルで記者会見後、港湾労働者と面会する共和党候補でフロリダ州知事のロン・デサンティス。(Luis Sinco/Los Angeles Times via Getty Images)

米政治サイトのポリティコは10月31日、2024年大統領選挙の共和党指名候補争いに出馬しているフロリダ州のロン・デサンティス知事(45)について、靴の専門家3人の話として、背を高く見せるためにカウボーイブーツの中にインヒールを入れているようだと伝えた。以前からのうわさを裏付けた形だが、本人は否定している。

デサンティス知事は長年、スーツにカウボーイブーツを合わせてきたが、今年5月の出馬表明後に履き始めた靴の奇妙なフィット感はソーシャルメディア上で嘲笑の的となっている。


30日に政治系YouTubeチャンネル「PBD Podcast」の番組に出演した知事は「あれは標準的な既製のルッケーゼのブーツだ」と語ったが、司会者がフェラガモのブーツを差し出して試着を提案すると、選挙活動の規定で贈り物は受け取れないとの理由で断った。

ポリティコの紳士服ジャーナリスト、デレク・ガイが執筆した記事では、ヒューストンのブーツ専門店オーナーや、ブーツメーカーの代表、靴作りの世界選手権の審査員らを含む3人の専門家がいずれも、知事が特殊な構造のブーツを履いて約3.8cm身長を高く見せているようだと指摘した。

専門家の一人は、知事のブーツのヒールが通常のカウボーイブーツよりも短く見えると指摘し、その構造が身長を高く見せるブーツに典型的なものだと述べた。また別の専門家は、知事の足の甲が不自然な位置にあるように見えると指摘し、「かかとが大きく持ち上がらない限り、あの位置にはないはずだ」と語った。ガイ記者は「デサンティスの靴はとても奇妙なところで曲がっている」とX(旧ツイッター)に投稿した。


デサンティス知事の身長は、エール大学の野球チームに在籍していた2001年当時の名簿に、5フィート11インチ(180cm)と記載されている。共和党候補指名を争うトランプ前大統領の身長は190.5cm、民主党のバイデン大統領は183cmだ。デサンティス知事自身も30日の番組で、自分の身長は5フィート11インチだと認めた。

米紙ワシントン・ポストの調査によると、1916~2012年の米大統領選で、ライバルよりも背の低い大統領候補が当選したのは、バラク・オバマ元大統領を含めて6人だけだった。オバマは187cmで、2012年の共和党候補のミット・ロムニー上院議員よりも若干低かった。歴代米大統領の最高身長はエイブラハム・リンカーンの193cm、最低身長はジェームズ・マディソンの163cmだった。

デサンティス知事の支持率は、大統領選に出馬を表明して以来下がり続けており、FiveThirtyEightのデータによると31日時点でトランプに43ポイント差をつけられている。トランプはデサンティス知事に対する個人攻撃を繰り返し、知事が身長を偽装していると主張するSNSの投稿をシェアしたこともあった。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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