エネルギー自給率230%を実現。岐阜県の「奇跡の村」

水力発電を起点に村が元気に

2009年に初めて水力発電機を農業用水路に作ると、それを目当てに観光客が来るようになり、徐々に石徹白地区に活気が戻ってきた。移住者も増え、今では人口約220人中50人が移住者家族になっているほどだ。

移住者の中には、石徹白の名物を利用した新しい商品を開発している人もいるという。その一例が「黒稗珈琲」である。稗(ヒエ)は在来種として古くから石徹白で栽培されており、それを使って何かを作れないだろうかと商品開発に至ったそうだ。

村に移住している人は、他にも多くの分野で石徹白のための商品開発に挑戦している。

日本全土にこの取り組みが広がると…


小水力発電の優れている点は、自然が持つエネルギーをそのまま生かせることだ。大きなダムの建設は必要なく、水の流れを上手く利用して発電できる。

実際に奥飛騨の温泉郷の温泉街では同じような小水力発電が利用されており、年間で推定4000万円近くの売電収入が得られるようだ。

小水力発電の発電量はあまり多くないが、水量と落差のある所ならどこでもできるという利点がある。日本は降水量が多く水が豊かで、山地が多く高低差もあるため、もっと小水力発電が広まることを願っている。

【参照】
・ANNnews
https://www.youtube.com/watch?v=DATCep97VLM
・greenz
https://greenz.jp/2016/12/19/itoshiro/


※この記事は、2023年9月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。

文=エシカルな暮らし編集部

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