起業家

2023.10.08 08:30

ソフトバンクも出資するイスラエルの「セキュリティ業界の大物」

Shlomo Kramer(C)Cato Networks

セキュリティ業界のAWSを目指す

クレイマーはCato Networksが将来的にネットワークセキュリティ版のAWS(アマゾンウェブサービス)になると豪語している。彼の自信には根拠がある。パロアルトネットワークスは、彼の22億ドルと推定される資産(今回のラウンドでさらに増加した)の源泉であり、彼は同社のことを熟知している。クレイマーは、イスラエル人2人と共同で1993年にファイアウォール・セキュリティ企業のCheck Pointを創業し、3年後に上場させた。
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現在、クレイマーの原動力となっているのは、パロアルトネットワークス時代に取締役会でいっしょだった役員たちとの差を縮めることと、3度目のIPOを実現させることだ。もしそれが実現できた場合、Cato Networksの株主たちは、同社がより高い評価額を追求しなかったことに感謝するだろうとクレイマーは主張する。

彼にとって最大の野望は「あらゆる状況下で利用できるエンタープライズグレードのツールを提供し、大衆のためにセキュリティをシンプルにすること」だというが、このようなアプローチではその実現に長年を要するかもしれない。

「年齢を考えると、これ以上興奮することは健康を害することになる。医者が許す範囲で興奮していたい」と、現在57歳のクレイマーは語った。
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forbes.com 原文

編集=上田裕資

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