しかし幸いなことに、今は現地の限定ツアーに参加すれば、京都有数のレアな場所を訪れ、伝統文化に触れることができるようになった。そうしたツアーが見つかるのが、ツアー予約プラットフォーム「GetYourGuide」だ。特に、地元企業などと密接に連携して独自に企画・開催している「GetYourGuide Original」プログラムでは、京都の伝統文化を肌で感じられる豊かなアクティビティが提供されている。参加者には、一生の思い出になるだろう。
ユネスコの世界遺産に登録されている寺院を拝観時間前に散策したり、日本最古の舞台芸術の裏側を覗いたり。GetYourGuideでしか味わえない「オリジナル」な体験をいくつか紹介しよう。
1. 仁和寺で、拝観時間前に和菓子づくり体験
金閣寺は、その光り輝く色彩で、誰の心をも引きつける場所だと言える。しかし、京都に足を運ぶなら、仁和寺もまた、絶対に訪れるべき寺だ。仁和寺が完成したのは仁和4年(888年)で、建立した宇多天皇は後に、仁和寺の第1世宇多(寛平)法皇となった。天皇家とゆかりがあること、そして真言宗御室派の総本山であることから、仁和寺は京都にとって非常に重要な寺院の1つだ。このツアーでは、3種類の体験が楽しめる。まずは、一般観光客のいない拝観時間前に、世界遺産に登録されている仁和寺をガイド付きで見学できる。開始時間に仁和寺の前に到着すると、僧侶の鳥越乗聖氏が、正門である「二王門」を開けて出迎えてくれる。
すると、その日の最初の拝観者として境内に足を踏み入れ、庭園や御殿(本坊)などを散策できる。御殿は、住職の元住居だ。続いて、一般には公開されていない金堂(本堂)と、かつての天皇の茶室を見学する。
そして、境内にある別の茶室に移動し、伝統的な和菓子づくりに挑戦する番だ。仁和寺の御用達和菓子店の職人が手ほどきしてくれる。締めくくりは茶道体験。自分でつくった和菓子とお抹茶がとてもよく合う。
2. 14世紀に生まれた舞台芸術「能」の裏側を体験
能は世界最古の舞台芸術の1つとされ、その起源は14世紀にさかのぼる。謡(うたい)と囃子を伴奏に展開する歌舞劇であり、演者は、凝った装束と、表情豊かな面を付けている。日本各地の能楽堂で催されてはいるものの、能楽師本人から話を聞ける機会は滅多にない。能の世界に触れられる2時間のツアーでは、京都北部の山あい、大原にある能楽師、宮本茂樹の自宅を訪れる。そこで能について学び、何百年も前につくられた本物の装束や能面を直に目にする。