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2023.09.28

iPhone 15 Pro、筐体設計への懸念相次ぐ 軽量化目指し「妥協」か

Apple

アップルが発売した「iPhone 15 Pro」について、過度な発熱など、筐体設計のクオリティをめぐる懸念が相次いでいる。発熱問題について著名アナリストは、軽量化のための「妥協」が原因とみられるとの見解を示した。

これまで各メディアが行ったテストの結果では、15 Proの表面温度は充電時などに38度を超えることがあり、中には46.7度に達したとの報告もある。これは手で持てないほどの高温だ。さらに、筐体の素材にチタンを採用したことで、指紋によって筐体が変色したり、深い傷がつきやすくなったりする問題が生じているほか、耐久性が低下した可能性も指摘されている。

TFインターナショナル・セキュリティズのアナリストで、アップルのサプライチェーンに関する情報を発信する郭明錤(ミンチー・クオ)は発熱問題について「軽量化を達成するために熱システム設計で妥協した」ことが原因だった可能性が高いと指摘。原因はTSMC製の新型3nmチップではなく「放熱面積の減少」や、フレームの素材をステンレススチールからチタンに変えたことにあるとの見方を示した。

フォーブスは、この件についてアップルにコメントを求めている。

発熱問題が生じている端末の数は不明で、アップルがこの問題に対処するかは不透明だ。
iPhoneの販売はすでに低迷しているが、アップルが問題に対処しなければ、新モデルの売れ行きに影響する可能性があるとクオは指摘している。

クオによると、アップルはこの問題をソフトウエアアップデートで解決する可能性があるが、大きな改善を実現するには端末の性能を下げる必要があるとみられる。新モデルでの性能向上は、アップルが発表会でアピールしていた点だった。

携帯電話を厳しい耐久テストにかける動画で知られるYouTubeの人気チャンネル「JerryRigEverything」を運営するザック・ネルソンは、15 Proの耐久性について懸念を表明している。ネルソンの動画では、両手で端末を持ち、親指で背面を強く押すと、背面のガラスがすぐに割れてしまった。ネルソンは、この方法で11年間にわたり携帯電話をテストしてきたが、こうしたかたちで壊れる端末はほとんどなく「特にiPhoneは絶対に壊れない」と説明している。

これは科学的なテストではないため、15 Proに構造的な問題があるのかどうかはわからない。iPhone 15についてはさらに、セットアップ中にエラーが生じるとか、動作がスムーズではないといった苦情も寄せられている。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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