イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)肝いりのレトロフューチャーな急速充電ステーションは、ルート66の一角の、ウェストハリウッドのサンタモニカ大通り沿いにつくられる。マスクは先月、「テスラの未来的なダイナーが年内にLAにできるはず」とX(旧ツイッター)に投稿し、計画の一端を明かしていた。
テスラ側は計画についてあまり詳しく説明していないが、ロサンゼルス市建設安全局は建設予定地に関する許可を数件出していて、そこからもう少し詳しいことがわかる。住所は西サンタモニカ大通りの7001番地で、施設は24時間営業。急速充電器は32基用意されるもようだ。これらについては、マスクの事業に特化したニュースサイト「テスララティ(Teslarati)」が最初に報道した。
また、施設には飲食店やルーフトップのテラス、映画スクリーンなどが設けられ、竹も植えられるという。
マスクは数年前から建設構想をほのめかしていた。2018年にはツイッター(当時)に「LAの新しいテスラ・スーパーチャージャー(急速充電ステーション)の敷地のひとつには、昔ながらのドライブイン、ローラースケート場、ロックの流れる飲食店を設けるつもりだ」と投稿し、場所は州間高速道路405号線の近くとしていた。
2021年には、1950年代風のダイナーや名作映画ベスト100のクリップを映す映画館を併設した充電ステーションを、サンタモニカ市につくる考えを示していた。場所は結局、ウェスト・ハリウッドのサンタモニカ大通りに落ち着いた。
具体的な内容は、今年3月1日に開催されたテスラの投資家向けイベント「インベスター・デー」までには固まっていたようだ。テスラで充電インフラチームを率いるレベッカ・ティヌーチはプレゼンテーションのなかで、ダイナーやドライブインなどを備えた充電ステーションについて言及していた。