今回は、ビーイングコンサルティング 取締役社長 COO パートナーの後藤智博さん。2001年、同社に入社し、事業革新や商品開発にTOC(制約条件の理論)とCCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)を取り入れ、その考え方に感銘をうける。その後、CCPM対応プロジェクトマネジメントソフトウェアの誕生をきっかけに、2005年よりTOCとCCPMを活用したマネジメントイノベーションを支援するコンサルティング専門部隊として、活動を開始。クライアントは、製造業、IT、医療、建設業などの上場大手企業から中小企業まで、多岐に渡る。
戦略と戦術のつながりを見える化するS&Tツリー(戦略と戦術のツリー)と、組織の制約を特定する思考プロセスのエキスパートとして、企業変革も担当。日本TOC協会(JTA)代表理事も務めている。
そんな後藤さんの推しメシは、西新宿にある「鶏Dining&Bar Goto」の「東京軍鶏 究極の親子丼」。
「炭で炙られた鶏の香ばしさと、こだわり卵のとろとろ感が絶妙に絡み合い、癖になる味です。幻の東京銘柄、東京軍鶏を白炭で炙り、アゴ、鯖、鰹、煮干し、どんこ、昆布で丁寧にとった出汁とタレを合わせ、熟練の技で卵をまわしかけてふわふわに。一口食べただけで、心に余裕が出て、疲れが一気に抜けていきます。二口目、三口目と進むにつれ、仕事のことなんて忘れてしまいますね(笑)」(後藤さん、以下省略)
以前、近くにオフィスがあり、後藤さんが食の満足感を味わいたい時には、迷わず直行していたお店。お昼時は出遅れると満席で入れないことも多いので、早い時間に到着するのがマストだったという。
また、幼い頃から、お母様がどんなに忙しくても食卓には手作り料理が並ぶ食環境で育ったという後藤社長。脳裏に焼き付いているおふくろの味は、2つある。しっかり味付けされた鶏肉をサクッと揚げた唐揚げと、家族みんなで食卓を囲んで楽しむ手巻き寿司。そして高校時代の忘れられない味には、部活帰りに仲間と立ち寄る、校門近くにある「謎の中華屋」の天津飯をあげた。
「10人入れば満席になるような、小さなお店で。天津飯にぱっとふりかける謎の粉。きっとこれが味の決め手なのだろうと、仲間うちで話題になったほどです(笑)」
後藤社長の舌を唸らせた一期一会の味は、社会人になってから、ドイツ・フランクフルトで遭遇した白アスパラガスとソーセージ。出張中、美味しいと噂を聞きつけて、仕事仲間と店に繰り出した。
「日本では見たことがない大きな白アスパラガスに、思わず目が釘付けになりました。シンプルながら洗練された味わいで、それまでのアスパラガスの概念を吹き飛ばすほどの衝撃的な美味しさでした。青空を眺めながら、アスパラガスとソーセージをビールで流し込んだランチは、初のドイツ訪問だったこともあり、一生忘れられない体験となりました」