映画

2023.09.04 12:30

『バービー』が今年世界最高の映画興行収入を記録、『マリオ』を抜く

安井克至

グレタ・ガーウィグ監督(左)と主演のマーゴット・ロビー(Getty Images)

バラエティによると、グレタ・ガーウィグの『バービー』が、劇場公開から1カ月以上経過した今、世界中の興行収入で『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を抜き、今年世界で最も興行収入の高い映画となった。

『バービー』は全世界で13億6000万ドル(約1988億7000万円)の興行収入を記録し、13億5000万ドル(約1974億1000万円)の『スーパーマリオブラザーズ』を抜いたとバラエティは報じている。

『バービー』は、米国内で5億7500万ドルを稼ぎ出して、米国内での興行収入で『スーパーマリオブラザーズ』を上回ってから1週間余りで、世界トップの座を獲得した。

また、このピンク一色のアドベンチャーコメディ『バービー』は、ワーナーブラザーズ史上最も興行収入の高い映画となり、これまでトップだった『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』を抜き去った。

『バービー 』は公開から6週間あまりが経過し、米国時間9月5日にはデジタル配信が開始される。

『バービー』と同じ日に公開されたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』は「バーベンハイマー」という現象の恩恵を受け、今週、歴史上2番目に興行収入の高いR指定映画となった。ボックスオフィス・モジョによれば、『オッペンハイマー』は、トッド・フィリップス監督の『ジョーカー』に次いで、2億ドル(約292億5000万円)以上の興行収入を挙げた。

『バービー』の興行的な成功には、いくつかの記録的な出来事が伴っている。この映画は、公開から3日間で1億6200万ドル(約236億9000万円)を売り上げ、今年最高の公開週末興行収入を記録した。『バービー』の興行成績は、ガーウィグを米国史上最も興行収入を挙げた女性監督に押し上げた。もし本作が、アルジェリア、クウェート、ベトナムなど、いくつかの国で禁止されていなければ、おそらく、そのマイルストーンにもっと早く到達していただろう。これらの国のうち、アルジェリアは、映画のジェンダーとセクシャリティのテーマに対する異議を唱え、『バービー』を劇場から引き揚げている。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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