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2023.09.04

Googleフォトに画期的アップデートか、いよいよUltra HDRをサポート

sdx15 / Shutterstock.com

グーグルは、画質を大幅に引き上げることにできるGoogleフォトのアップデートの準備を進めている。

Googleフォトアプリの最新のAndroidバージョンには、グーグルの画期的なUltra HDR画像フォーマットがもうすぐサポートされることを示す新しいコードが含まれている。これはソフトウェアの名探偵である@AssembleDebugによって発見され、彼らの(現在はプライベートな)テレグラムグループで明らかにされた。

5月に開催されたグーグルI/O開発者会議で発表されたUltra HDR画像は、標準的なJPEGファイルよりもはるかに広い範囲の明るさと影の情報を含んでいる。すなわち、Ultra HDRのサポートによって、Googleフォトのユーザーは初めて、カメラやディスプレイが提供できるすべての色調と色彩を使用して静止画を表示できるようになる。画質の飛躍は、標準的なSDRからHDR対応テレビにアップグレードしたときに見られた違いに似ているはずだ。

Googleフォトアプリのバージョン51.0.561138754(せっかちな人のためのAPKミラーリンクはこちら)で見つかった新しいコード文字列は以下のとおりだ。

・Ultra HDR disabled
・UltraHdrPreviewFragment
・EDITOR_ULTRA_HDR_PREVIEW
・photos_mediadetails_details_ultra_hdr
 
上記のようなコード断片の存在は、Googleフォトで新しいフォーマットをサポートするための作業がすでに進行中であることを示している。もちろん、Googleフォトでサポートされても、そもそもUltra HDR画像を作成する機能がなければ意味がないので、近い将来、グーグルのカメラアプリにこの機能が追加されることが十分に期待できる。Ultra HDRはPixel 8だけの機能ではないと予想されるが、グーグルが今年10月4日の製品発表に間に合うように準備していたとしてもまったく不思議ではない。

Ultra HDRの詳細

Ultra HDRフォーマットの重要な利点は、既存のアプリからでも通常のJPEGのようにファイルを処理して表示できる点だ。これは、他の人たちが表示できるかどうかを心配せずに、Ultra HDR写真をキャプチャして共有できることを意味する。

Ultra HDRは、アドビの「ゲインマップ」技術を使ってJPEGフォーマットを構築し、HDR情報を各JPEGファイルの別の部分にエンコードする。レガシーアプリはこの情報を無視できるが、Googleフォト(およびその他のサポートアプリ)は、ゲインマップデータを使用して、完全なHDR写真を再構成して表示できるようになる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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