モーゼスマンは「エヌビディアの2四半期連続の驚異的な結果と収益予想は、これまでにないもので、まだ始まったばかりです」と熱狂的に述べた。これは、エヌビディアが5月に提供した同様の爆発的な収益報告を指している(それに続いての取引で株価24%上昇のきっかけとなった)。
生成AIを実現するチップ技術のトップメーカーであるエヌビディアは、マクロ経済が不安定な中、AIに対する強気の姿勢が市場を上昇させたため、昨年秋以降、評価額が1兆ドル(約146兆1000億円)近く上昇した。エヌビディアの今年250%の急騰は、S&P500の16%の上昇、ハイテク株比率の高いナスダックの33%の上昇をはるかに上回っている。アルファベット、アマゾン、アップル、メタ、マイクロソフト、エヌビディア、テスラという米国で最も価値のある7社が、今年の市場上昇の大半を牽引している。
エヌビディアの急激な株価と価値の急増は、2020年と2021年のテスラの1000%を超える急騰と、その爆発が市場全体に与えた影響との比較を呼び起こしている。バンガードのアナリスト、ケビン・ディチウルチオは「現在も当時と同様、投資家は全体として成長株、特にテクノロジー株に非常に熱心で、金融、工業、ヘルスケア企業などのバリュー株への関心は限定的なようです」と語る。
エヌビディアのホームラン級収益報告の後に、反対する意見を出す人はほとんどいなかったが、New ConstructsのCEOであるデビッド・トレイナーは、同社の評価は「極端に高く、正当化できません」とのコメントを電子メールで送ってきた。トレイナーは続けて「エヌビディアの馬鹿げた評価が非常に短い期間で達成されたことは、『取り残される恐怖(FOMO)』が存在し続けていることを私たちに思い出させますが、それは投資家にとって最終的には良くない結果を残す現象です」と述べた。
(forbes.com 原文)