そんなパクチーに対して遺伝子解析サービスを付けて行っているユーグレナが「パクチーの味が苦手だと感じる遺伝子タイプが多いと同県ランキング」を公開した。
それによると、パクチー(コリアンダー、香菜)が苦手という人は石鹸のような風味を感じるからだと言われており、その香りは脂肪族アルデヒドによるものとのこと。アルデヒドは香料として香水を作る際にも使われ、ほかの香料と組み合わせると魅惑的な香りになる一方、石鹸にも使われておりパクチーが石鹸のような風味というのも間違いではない。
2012年にアメリカの遺伝子解析サービス23andMe社が、パクチーを石鹸のような味と感じやすい人は、パクチーを苦手だと感じ、匂い物質の感知に関係する遺伝子群の中にある遺伝子型の1つが、パクチーの独特なアルデヒドの感知に関連していているとの論文を発表している。
このことから、この遺伝子型のタイプを都道府県(出生地)別に算出し数値化した結果、日本人でパクチーが苦手だと感じる遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位が福井県の58.78%、2位が熊本県で57.95%、3位が三重県で57.79%となった。
順位を出しているが、差はほんの僅かで最下位の石川県でも44.70%となっており、50%を超えるのは38都道府県に上る。つまり日本人は比較的パクチーの味が苦手という人種なのだろう。
ちなみに、アフリカ集団では64%、東アジア集団が47%、ヨーロッパ集団が39%、南アジア集団が34%となっており、人種によって大きく違っている。タイやベトナムは南アジアあたりなので、パクチーが苦手な人は少ないようだ。
これからパクチーが苦手な人は、「遺伝子的に無理」と言っても間違いではない。
出典:ユーグレナ「パクチーの味が苦手だと感じる遺伝子タイプが多いと同県ランキング」より