今回は、MaVie(マヴィ)代表取締役の志賀祥子さん。住宅メーカーで社長秘書を務めた後、広報及び新規事業開発を担当し、M&Aや大型リブランディングに従事。その後、ベンチャー企業に転職し、経営企画や広報責任者として活躍。2015年、経営者と伴走する長年の知見や経験を活かすべく独立し、2019年にはMaVieを設立。一過性のPRでなく、経営と密接に繋がる包括的なブランドコミュニケーション戦略を提案している。手がけるウェルネスリゾート「THE SCENE」では、過去最大の集客及びメディア露出を実現させ、実績を残した。
帝国ホテルの「パークサイドダイナー」のパンケーキを愛する幼少期を経て、20代には社長秘書や広報、経営企画として経営者との会食が日々のルーティンであった志賀さんの「推しメシ」は、六本木ヒルズにあるイタリアン「la Brianza(ラブリアンツァ)」のトリュフグラタン。
「仕事柄、ハイクラスのお店も経験してきて、お店選びには人一倍うるさい自覚を持っていて(笑)。六本木近辺でランチ予約ができて、肩肘張らず、でもおしゃれな空間で美味しいお店として、こちらに落ち着きました」(志賀さん)
お店選びのポイントは、安心してゲストをアテンドできる接客と味、空間の3点。
「どなたをお連れしても、皆さん『美味しい!』と笑顔になっていただけるお店です。あるプロジェクトがスタートして関係者と訪れた時のこと。それまではかしこまった会話が続いていたのですが、このトリュフグラタンが出てきて、目の前でトリュフをたっぷりと削っていただいた瞬間、その香りを一緒に体感し、味わったことで、一気に距離が縮まりました。人を笑顔にするのが私の究極の仕事なので、ここに来るといつもこの出来事を思い出し、気が引き締まります」(志賀さん)
以来、プライベートでも通い、幼いお嬢さんにとってもすっかりお気に入りのお店になったそう。
志賀さんには、人生を豊かにしてくれた忘れられない食の思い出も。オアフ島にある「Michel’s at the Colony Surf」では、沈みゆくサンセットを背景に、名物のロブスター・ビスクを堪能。目の前でロブスターをフランベしてくれるパフォーマンスに感動し、ハワイを訪れる度に足を運ぶお気に入りのレストランだという。また、銀座にある「鮨 とかみ」のショーアップされたカウンターで食す、絶妙な赤シャリに盛られた出汁仕立ての生イクラもその一つ。緊張感溢れる空間もご馳走に思える特別な逸品で、訪れる度に一期一会の気持ちになるという。
そんな多くの食体験を持つ志賀さんにとっての推しメシとは、「元気になりたい時や人との距離を縮めたい時、仕事、プロジェクトのステップを上げていきたい時」に活用するビジネスツールでもある。そして、一緒に食事をする相手とのやり取りや空間、お店のプレゼンテーションも含めて味わい、人生をドライブさせるパワーフードとなっている。
la Brianza(ラ ブリアンツァ)
住所 港区六本木6-12-3 六本木ヒルズレジデンスC棟3階
TEL 03-6804-5719