教育

2023.06.24 10:30

幸せな子は「マナー」を知っている?専門家が親に勧めること

安井克至
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マナーとして子どもに教えておくべきことには、数多くのことがある。それは、自己紹介の仕方、食事の準備や片付けの手伝い、車に乗せてもらうときの態度、自信を持って話すコツ、開けたドアを押さえておくこと(それが大切な理由)、信頼感を高めること、レストランでのエチケット、良い聞き手になること、多様性を尊重すること、良き来客になる方法、他人を擁護すること、時間を守る方法、他人の財産を尊重すること、申し出を丁寧に断るコツなどだ。

親が子どもにマナーを教える方法についての著書があるブルック・ロムニーは「中立的な方法で示されれば、マナーは不快なものでも、煩わしいものでもなくなります」と語る。

自著について「本に書かれたこと」であれば、10代の子どもや若者たちにとってマナーは「自分自身の欠点などを指摘するもの」ではなく「誰もが身につけておくべき重要なスキル」なのだということが「理解しやすくなる」と説明している。

ロムニーはまた、そもそも取るべき適切な態度を学んでいなければ、子どもが良くない態度を取るたびに親がそれを指摘しても「効果はない」と指摘する。ポイントは、マナーについて家族で話し合ったり、ロールプレイをしたりすることだという。早い時期にマナーを学び、毎日それに意識を向け、習慣にしていくことが大切だ。

そして、前出のシュランド医師は、その過程において重要なことは「親が子どもの成長と努力を認め、まだ習慣になっていない行動やマナーにこだわりすぎないことだ」と述べている。

いま自分の子に「できないこと」に失望するよりも「できること」に感心する方が、親は「より大きな充実感を得ることができる」という。

forbes.com 原文

編集=木内涼子

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