女性の転職に特化した転職サイト「女の転職type」は5月24日〜6月4日、働く女性856名を対象に「退職代行に関する調査」を実施。結果からは、退職代行の利用に関する賛否や利用意向、その理由などが分かった。
まず、周りに退職代行サービスを利用して退職した人がいるかどうか尋ねると、「いる」と答えた人は約1割(13.4%)にとどまる結果に。まだ働く女性にサービスの活用が広まっていない状況が、明らかになった。
続けて退職代行サービスを使ってみたいかを質問すると、最多が「場合によっては使ってみたい」で54.8%。「ぜひ使ってみたい」(4.1%)「すでに使った」(2%)と合わせると、約6割(60.9%)の人に退職代行サービスの利用意向があることが判明した。
退職代行を使ってみたいか
サービスを使ってみたい理由としては、1位が「有給消化や退職金など権利を行使して辞めたい」で42.8%に上ったほか、2位「退職交渉は気まずい」(42.2%)、3位「退職の意志を伝えると、退職日まで不当な扱いを受けそう」(36.4%)の順に。
退職代行を使ってみたい理由
一方で使いたくない理由については、1位が「礼儀として自分で退職交渉すべきと思う」で61.5%。2位「退職交渉は自分でできる」(53.7%)、3位「円満に退職したい」(50.4)%が続いた。
退職代行を使いたくない理由
また、退職代行サービスを利用する人をどう思うかについては、「事情があるならいいと思う」が最も多く77.1%で、「合理的でいいと思う」(14.4%)と合わせて肯定派は9割超(91.5%)に。
退職代行を利用する人をどう思うか
他にも、転職経験がある人を対象に、退職時に不満やトラブルがあったかを尋ねると、約6割が何らか「あった」と回答。一番多かった不満・トラブルは「有給休暇が余っているのに使えなかった」(27.5%)で、次いで「退職日まで残務処理に終われた」(17.6%)、「強引な引き止めがあった」(17.4%)となり、「とくに不満やトラブルはなかった」は3割ほどだった(34.5%)。
「女の転職type 」小林佳代子編集長は、職場を円満に退職するためのポイントを3つ紹介。
1. 1~2ヵ月前には退職の意志を伝えること。できるだけ会社に負担がかからない時期を退職希望日にすると退職交渉もスムーズになる。
2. 納得してもらえる退職理由を準備し、退職意思をしっかり伝えること。あいまいな伝え方では引き止めに合い、退職交渉が長引いてしまうことにもつながる。
3. 退職後も業務に穴が開かないように引継ぎをすること。退職までに後任が決まらない場合には、仕事を資料化して残しておくなどするのもよい。
さらに、退職後も辞めた職場との縁がどこにあるか分からず、できるだけわだかまりや揉めごとなく退職できるよう、誠意を持って手続きを進めていくことを勧めた。
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