基調講演に登壇した経産省教育産業室室長の柴田仁志氏は、経産省が教育に乗り出した理由と現在の取り組みを解説しています。経産省は「常識や前提にとらわれずゼロからイチを生み出す能力」、「夢中を手放さずひとつのことを掘り下げていく姿勢」、「グローバルな社会課題を解決する意欲」、「多様性を受容し他者と協業する能力」を備えた人物が日本の主要産業に求められているとして、産業に密着した立場から「未来の教育プロジェクト」を通じて、個別教育、STEAM教育を推進しています。
次に宇宙飛行士の向井千秋氏が登壇し、医師から宇宙飛行士へと夢を叶えていく過程と宇宙活動での学習の重要性や、宇宙で体験した驚きやワクワク感を教育に活かす宇宙教育の有用性について解説しています。現在は東京理科大学にて、宇宙と地上をつないで子どもたちの学習意欲を引き出す「宇宙教育プログラム」を推進し、宇宙教育のためのカリキュラムや教材を無償で提供しています。講演では、宇宙と地上の教室を結んで同時に行った実験の実例を示すなどして、宇宙を通じた学習の面白さを、質疑応答を含めて40分あまり熱弁しています。
宇宙がSTEAM教育にいかに有効な題材であるかが、この講演会からよくわかります。なかでも向井千秋氏のお話は必聴です。
「~Think Universally, Act Locally~宇宙から始まる地域一体型STEAM教育」アーカイブ動画
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