宇宙

2023.06.05 14:00

黄昏時に火星と金星が西の空で輝く、今週の夜空

今週、火星と金星がすぐ近くに見える(Getty Images)

今週、火星と金星がすぐ近くに見える(Getty Images)

6月に入り、北半球の高緯度地域では真の暗闇が不足しがちだ。月が欠けていく今週は、徐々に暗くなってはいくが、星を見るためには夜更かしする必要がある。うれしいことに、今週は日没後の夕暮れの空に金星と火星が美しく輝くところを見ることができる。夜明け前にまだ起きている人は土星、木星、そして水星も見えるはずだ。

6月5日月曜日から:金星と火星

今週中ずっと、金星は日の入り後の西の空に明るく輝き、数時間後に沈む。その左上をみると火星がある。毎晩見ていれば、2つの惑星が近づいていくのがわかるだろう。

6月10日土曜日の未明:土星と月が接近

この日早起きした人は南西の空に輝面比62%の欠けていく凸月(満月と半月の中間)が、土星の右下に見える。翌日は下弦となった月が左下に離れていく。

6月11日日曜日:下弦の月

下弦の月を見たことのある人は少ない。なぜなら真夜中を過ぎてから昇るからだ。しかし、遅くまで起きて、月面の影との区切りを横断する明暗境界線を見ることは常に価値がある。この日は特に、なぜなら南東の空に昇った月のすぐ上に、6番目の惑星である土星が見えるからだ。この時期の土星は朝の天体だ。輪のある惑星は、秋になるまで夜の観測対象にはならない。

6月11日日曜日:水星がすばるに接近

この日早く起きた人は、東の空に水星が散開星団プレアデス星団(すばる)のすぐ近くにあるのが見える。水星は太陽に近く、日の出のすぐ前に現れるので、双眼鏡で見ている人は要注意。決して太陽に向けないこと!

今週の天体:かみのけ座とMel 111

今週、双眼鏡を持って十分に暗い場所に行ける人は、最もシンプルな星座の1つ、かみのけ座を探そう。たった3つの星からなっているが、しし座とうしかい座の中間に位置するこの星座は見る価値がある。近くに散開星団があるからだ。太陽系から約288光年離れたMel 111(別名かみのけ座星団)では、約20個の星を双眼鏡で見ることができる。

各地の日の出/日の入り、月の出/月の入りの正確な時刻については、気象庁のウェブこちらを参照してほしい。

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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