米ディズニーの「スター・ウォーズホテル」が1年半で幕、原因は?

米フロリダ州にあるウォルト・ディズニー・ワールドの「ギャラクティック・スタークルーザー」で、ライトセーバーの使い方を教わる少年(2022年3月1日撮影、Allen J. Schaben / Los Angeles Times via Getty Images)

満足度は最高レベル、しかし…

ギャラクティック・スタークルーザーは訪れたゲストの間でも非常に好評で、50年あまりに及ぶディズニー・ワールドの歴史でも最高レベルの満足度を得ている。
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だが、問題はその料金にあったようだ。カップルだと最低でも計4800ドル(約67万円)、4人家族なら計6000ドル(約83万円)ほどもかかる。ここまで高い金額を払える人は限られてくる。

ディズニー・ワールドの広報はギャラクティック・スタークルーザーについて「全100室というこれまでより小さい規模で新しいことに挑戦する機会」を得られたと総括し、「最後の航海に向けた準備を進めつつ、これまでに学んだことを生かして新たな体験をつくり出し、より多くのゲストとファンの皆さまに届けていきます」としている。

コスト削減方針も影響か

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は今月行った最新の決算発表にあたり、コスト削減の姿勢をあらためて示していた。「前の四半期に発表したコスト削減策は順調に進んでおり、目標の55億ドル(約7600億円)に達するかそれを上回りそう」だとも明らかにしている。

同社は最近、スポーツ専門テレビ局のESPNやエンターテインメント部門、テーマパーク運営などを含む部門で計7000人の人員削減を発表している。
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ギャラクティック・スタークルーザーの閉鎖が発表された18日、ディズニーは10億ドル(約1400億円)規模の新社屋建設計画の中止も明らかにしている。フロリダ州で2000人以上の雇用創出が見込まれていた事業で、対立を深めるロン・デサンティス知事(共和党)に対する強力な一撃になった。

ディズニーは9月30日以降にギャラクティック・スタークルーザーの予約を入れているゲストには、今回の措置について連絡し、代わりの案を提示するとしている。これらのゲストを優先するため新規予約はいったん停止し、5月26日に再開する予定という。ウェブサイトでは現時点で、閉館日までの多くの日に空きがある。

forbes.com 原文

翻訳・編集=江戸伸禎

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