空に月がなくなり、北半球では気温が上がり、天体観測をいっそう楽しくしているのは確かだが、5月は、天体観測のための暗い時間が劇的に減少してイライラを募らせる月でもある。夏至がわずか6週間先に迫っているのだから、見られるうちに星々を見ておこう(訳注:日本時間では翌日にほぼ同じ星景が見える)。
5月8日月曜日:火星とふたご座
今夜、日没後の西の空では、火星がポルックス(ふたご座の2つの明るい星の1つ)の近くに見えるかもしれない。5月12日金曜日:下弦の月
下弦の月は、円盤の半分が照らされ、深夜を過ぎてから昇る。来週にかけて、月の出の時刻は毎夜約50分ずつ遅くなり、暗い夜空の時間が長くなっていく。5月13日土曜日:「天の川」の週末
夜空が暗くなり、地球が太陽を公転する軌道で「正しい」位置にくる今週末、北半球では天の川の明るい中心が見える。日没直後の東の空がベストだが、空の暗い場所であることが絶対条件であり、残念ながら都会の裏庭から見えるものではない。うしかい座
うしかい座は、夏が近づいている合図だ。この中で圧倒的に明るい赤色巨星のアークトゥルスは、地球から見える最も明るい恒星の1つだ。地球からわずか37光年にある。子持ち銀河
子持ち銀河(M51とも)は、より小さな銀河と関わっているところが見られ正面向きの渦巻銀河で、小型望遠鏡があれば見ることができる。2800万光年の彼方、北斗七星に近いりょうけん座の中にある。そこでは、土星サイズの惑星(最初のいわゆる「太陽系外惑星」)が恒星の1つを周回していると天文学者たちは考えている。上記の日時や方角は北半球中緯度に適用される。位置ごとの正確な情報については、StellariumやThe Sky Liveなどのオンラインプラネタリウムを参照してほしい。 住んでいる場所の、惑星の出/惑星の入り、日の出/日の入り、月の出/月の入りの時刻をチェックしておくことをお勧めする(訳注:気象庁のサイトはこちら)。
(forbes.com 原文)