ジュノーが見た木星の雲頂、市民科学者Brian Swiftによる画像処理(NASA/JPL-CALTECH/SWRI/MSSS/BRIAN SWIFT © CC BY)
探査機には磁気探知機、重力実験システム、マイクロ波放射計など一連の科学機器が搭載されており、木星の磁場、重力場さらには大気の温度、気圧、組成などを測定している。
これまでの最も注目すべき科学的発見には、木星の雲の中で雷を検知したこと、赤道付近に豊富な水を発見したこと、木星のX線オーロラの原因を突き止めたことなどがある。
木星極付近の低気圧。JunoCamの撮影した原画像を市民科学者Navaneeth Krishnanが処理した(NASA/SWRI/MSSS/NAVANEETH KRISHNAN S © CC BY)
本稿の画像はすべて、2023年4月8日のジュノー50回目の最接近フライバイの後、市民科学者チームが苦心して画像処理したものだ。ジュノーは回転しているため、送られてくる帯状の原画像には合成と着色の両方が必要だ。
それでも、毎回の最接近の後にNASAのディープ・スペース・ネットワーク経由で地球に送られてくる画像は、木星観測史上最高の解像度だ。
ジュノーが見た木星。市民科学者Navaneeth Krishnan S.による画像処理(NASA/SWRI/MSSS/NAVANEETH KRISHNAN S © CC BY)
2023年の残りの期間、ジュノーはさらにイオへと近づき、2023年12月と2024年2月には、イオの表面からわずか約1570kmの距離で撮影する。
ジュノーは木星を38日かけて周回しており、次の最接近は2023年5月16日となる。
(forbes.com 原文)