コロナ禍で外出しての買い物からネット通販が中心となり需要が大幅に膨らみ、配送ドライバーの負担は増える一方で、さらに再配達という制度が追い打ちを掛けて負担を大きくしている状態です。
そうした中で、通販サイトなどを手掛けるフェリシモが、会員(女性がメイン)に対して「再配達・置き配についての意識調査」を実施しています。
まず、宅配便での受け取りがこの1年で増えたかとの問いに対し、「とても増えた」、「少し増えた」を合わせると47%に上りました。増えた理由は、「ネット通販での買い物が増えた」が76%と圧倒的で、やはり街に出歩いて購入するよりネット通販を利用する人が増えていることがわかります。
また、宅配便を1回で受け取れているかの問には、「ほぼ毎回」が35%、「再配達になることもあるが1回で受け取ることが多い」が54%と、意外と再配達を避けている傾向が伺えます。
宅配便を1回で受け取るためにしていることという問いには、「日時指定できる荷物は指定する」が32%でもっとも多く、「配達予定・時間帯に在宅しておく」が23%、「配達状況の通知メールサービスやアプリを活用」が16%と続いており、その次に「置き配を活用している」が13%と4位になりました。
置き配を利用したことのある人は63%おり、その理由としては「配送員の負荷を減らせる」が25%ともっとも多く、「不在で受け取れないことが多い」が17%、「在宅して待っているのが面倒」が16%と続きました。意外と配送員のことを思っている人が多いですが、宅配便の再配達問題のことを多くの人が知っており、関心も高いことからこのような結果につながっているものと思われます。
大手宅配便の配送ドライバーの人たちは地域に密着しており、届け先の人の動向をきちんと把握していて、届け先に合わせた時間帯で配達してくれたりします。筆者もそれにはかなり助かっており、どうしてもいないときは置き配にしてもらうこともしばしばです。荷物の到着が滞ると、生活への影響はかなり大きく、配送ドライバーの負担軽減のためにも再配達は極力減らしてあげたいものです。
出典:フェリシモが「再配達・置き配についての意識調査」より