そうした経済や政治について、公平性を好む遺伝子タイプの人が多い都道府県(出生地)のランキングが、4月20日に発表された。微細藻類ユーグレナを活用した食品やバイオ燃料の開発、遺伝子解析サービスを手がけるユーグレナとそのグループ会社ジーンクレストは3月、両社の遺伝子解析サービス利用者2万1371人のゲノムデータ解析をもとにした調査を実施。
遺伝子解析項目「経済・政治の関心(SNP:rs10204325)」には、経済や政治に関して「より公平性を好むタイプ(遺伝子型:TT)」、「公平性を好むタイプ(遺伝子型:CT)」、「公平性を好む程度が一般的なタイプ(遺伝子型:CC)」の3つがあり、今回の調査では遺伝子型がTTとCTに該当する人の割合を足して都道府県(出生地)別に算出し、ランキングにまとめた。
その結果、明らかになった「公平性を好む遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県ランキング」のベスト10は下記の通り。
トップが宮城県で51.33%。続いて2位滋賀県(50.68%)、3位大分県(48.3%)の順に。さらに、4位に香川県(47.28%)、5位に石川県(47%)が続いた。地域別では、ベスト10に中部地方から石川県(5位)、富山県(7位)、福井県(10位)の3県が入り、最多に。
さらに東北地方から宮城県(1位)と山形県(6位)、近畿地方から滋賀県(2位)と京都府(8位)、九州地方から大分県(3位)と熊本県(9位)がそれぞれ2県ずつランクインし、北海道と関東、中国、沖縄はベスト10圏外となった。
11位以降も含めた都道府県ランキングは、下記の通り。
北海道は29位。関東地方からは神奈川県の13位、中国地方からは山口県の12位が最高となり、沖縄県は36位に入った。公平性を好む遺伝子タイプの人が最も少なかった都道府県は、徳島県で37.42%。トップの宮城県とは、14ポイント近くの開きが見られた。
地域差が見られた公平性を好む遺伝子タイプの人の多寡。これも今後、ビジネスや政治の戦略を立てる上で、一つの判断材料になるかも知れない。
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