ジョーダン・シュワルツェンバーガー(25)は、2021年に共同設立したマネジメント会社Arcade Media(アーケイド・メディア)を通じて、ザ・サイドメンなどのイギリスのYouTubeクリエイターをマネージメントしている。
また、ロイシン・タッポニ(23)は、グローバルストリーミングサービス「Shasha Movies(シャシャ・ムービーズ)」を立ち上げ、自国では検閲されることの多い南西アジアや北アフリカの映画を紹介している。目に触れることの少ないクリエイティブなコンテンツに注目することが目的だ。
未来のサウンドトラックのつくり手たち
未来のサウンドトラックとして選ばれたうちの1人は、イエメン人とタンザニア人の一世のシンガーソングライターで、エモーショナルなエレクトロニック・ソウル・ロックでジャンルの壁を破るベイカー(28)。また、イギリスとジャマイカのノンバイナリーミュージシャン兼ディレクターで、テートモダンから作品を依頼されているラヴァ・ラ・ルー(24)、R&Bシンガーソングライターのリモン(26)、デビューアルバムをリリースするよりも先にプラチナシングル5曲を発表し、すべてBRITにノミネートされてきたイギリスのミュージシャンレイ(26)も選ばれている。
フレッド・アゲイン(29)は、アンビエント・ミュージックのパイオニアであるブライアン・イーノからポップスターのエリー・ゴールディングまで、長年にわたって重要なプロデューサーとして活躍してきた。その後、型にはまらない音をサンプリングし、それをエレクトロニック・ミュージックに取り入れるという彼の特徴的なスタイルによって、彼は一躍有名になり成功を収めた。
その音源は、ファンからのメッセージ、新型コロナウイルスによる孤独な隔離生活の記録、憂鬱な瞬間など、彼の人生からのサンプルが多い。フレッド・アゲインは、このような瞬時の出来事を、アップビートなダンスミュージックに変換し、しばしばブレスド・マドンナ、スクリレックス、フォー・テットといったアーティストとのコラボレーションに重ね合わせる。
ドディ(27)も同じような魅力を持っている。彼女は、YouTubeでのスターダムを、4枚のインディーズEPと1枚のスタジオアルバムに昇華させた。現在、彼女はバイセクシュアル、境界線、別れについて歌うことを切望する多くの熱心なファンを集めている。
(forbes.com 原文)