制約を越えて共有体験へと進化した、イベントマーケティングのさらなる可能性

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ブランドがマーケティング戦略の一環として開催するイベントは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、がらりと変化した。

パンデミック以前の2019年には、カンファレンスや見本市などが、イベント会場やコンベンションセンターといった物理的な空間で開催されていた。しかし今では、デジタル空間やハイブリッド型でもイベントが行われている。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)などの新技術によって、イベントは没入感がいっそう増し、イベントに関する私たちの考え方そのものが一変したのだ。

イベントはもはや、決められた日時に、決められた物理的空間に人々が集まらなければ開催できないものではなくなり、場所や状況という制約を越えて共有できる体験へと進化した。オーディエンスと接触したりつながり合ったりする機会を制限するのは、イベントを企画・運営する人間の想像力だけとなったのだ。

本記事では、革新的な発想力を備えたクリエイティブエージェンシーが、イベントを通じて、チャネルを越えた共有体験をどのように活用しているかを紹介しよう。

ライブ配信マーケティングの機会

Lively Worldwide(ライブリー・ワールドワイド)創業者で最高経営責任者(CEO)のマイク・ホワイトは、「私たちにとってライブ配信マーケティングとは、あらゆる状況で集合的体験を活用することを意味する」と話す。同社は、ホームスタジオ用ストリーミングキットをいち早く開発し、自宅にいながら世界的バーチャルイベントのプロデュースと運営をできるようにした企業の一つだ。
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翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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