労働日数の短縮は、過去にも
週休2日制は、1914年にヘンリー・フォードが自動車生産を6日制から5日制に変更することを提案したことに由来しています。20世紀に労働組合ができたことで、週に5日働き、2日休むことが当たり前になりました。IZA労働経済研究所の調査によると、米国では1973年から2018年にかけて、週4日勤務が3倍になり、800万人もがこうした働き方をしているといいます。数の増加は、人口動態や産業構造の変化によるものではなく、むしろ労働者と雇用者が好んだ方法の結果であったと、この研究は指摘しています。
発想を新しく
2022年5月に、ダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、マンパワー・グループの会長兼CEOであるヨナス・プライジング氏は、従来の週5日間、9時から17時まで働く従来の働き方は「フォードのモデルTよりも古く見える」と語りました。プリシング氏は、すべての兆候は、仕事の定義が進化していることを示しているとし、企業が従業員の要望に耳を傾け、学び、適応する必要性を強調しました。週休4日勤務制は、この分野における最新のポジティブな変化であると彼は考えています。
(この記事は、世界経済フォーラムのAgendaから転載したものです)
連載:世界が直面する課題の解決方法
過去記事はこちら>>